■目の病気



加齢黄斑変性症とは
カメラのフィルムに相当する網膜の黄斑という部分に異常な老化現象が起こり、視力や視野が悪くなるものですが、50歳以上の人に起こりやすく、年齢が上がるごとに発症率が高くなります。
原因は不明ですが、紫外線や喫煙が危険因子といわれ、萎縮型と浸出型があります。



症 状 視野の中央が良く見えない、ゆがむ、暗く見えるなどです。
最初は片眼に起こるため気づきにくく、次第にもう一方の眼にも症状が出てくることが多くあります。



治 療

抗酸化ビタミン、亜鉛製剤の内服
萎縮型と浸出型に使用します。
ただし、これらは現在健康食品扱いになっていますので、健康保険は利きませんが、当院でも取り扱っています。

硝子体内注射
浸出型の治療法の一つとして行いますが、定期的に何回か行う必要があります。

レーザー治療、光線力学療法
浸出型の治療法の一つとして行います。

予防方法
・禁煙
・UVカット眼鏡などで、紫外線を避ける




眼瞼下垂とは
まぶたが下がって黒目が隠れてしまう状態をいいます。



種 類 先天性…生まれつきのものです。
後天性…以下のような原因があります。
    ・動眼神経麻痺
    ・筋無力症
    ・老人性下垂
    ・コンタクトレンズ下垂 等



治 療 動眼神経麻痺と筋無力症は内科的治療になりますが、それ以外は、まぶたを吊りあげる筋の力を強める手術を行います。
 

眼瞼下垂術前

眼瞼下垂術後




飛蚊症とは
目の前に、ゴミやハエ、蚊のようなものが見えるようになり、眼を動かすとそれもついて動きます。
通常50歳ぐらいから見られる症状ですが、たまに若い人でも起こります。
飛蚊症は症状の名前で病気の名前ではありません。考えられる状態には次のようなものがあります。




種 類

生理的硝子体剥離
一種の老化現象で、最も多く心配のいらないものですが、まれに重篤な病気の前兆の場合があるため診察をお勧めします。

網膜裂孔、網膜剥離
放置すると大変危険で、失明することもあります。

硝子体出血
糖尿病や高血圧、またはケガで起こります。

ぶどう膜炎
眼の中に炎症が起こります。


  その他
ほとんどの場合、心配しなくてよいものですが、まれに非常に危険なものもありますので、早めの受診をお勧めします。
片目を隠してみると、どちらの眼に起こっているかわかります。診察時に役に立ちますので試してみてください。

 


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